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戦争が奪ったもの

戦争が奪ったもの

一昨日法人会女性部の美術館巡りで訪ねた「無言館」と「信濃デッサン館」を紹介した文です。

無言館と信濃デッサン館は、どちらも、東御市に住んだ作家故水上勉さんの息子である窪島誠一郎さんが

私財を投じて運営されている、とてもユニークな美術館です。
無言館は、戦没画学生たちの遺作となった絵画・作品・絵の道具・手紙などを専門に収蔵展示しています。

芸術の才能を花開かせる前に戦場で散った画学生の作品は、涙なしには見られず、

観覧中にあちこちですすり泣く声が聞こえることもあります。
信濃デッサン館は、村山槐多・関根正二など若くして病死した画家のデッサンを中心に展示しています。

無言館に比べて経営が苦しく、2006年にいったん閉館すると発表しましたが、「閉館しないで欲しい」というファンの声で、

2007年1月から半年休館して改修、展示スペースを拡張して再オープンしました。

さらに、2009年からは、全国から寄せられる戦没画学生の絵画をより多く展示するため、第二展示館がオープンしています。

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ここに展示されている方々の才能が全て認められたかはわかりませんが、

戦地から恋人、妻、家族、友人にあてて書かれた手紙、描かれた絵葉書を読み、見るだけでこみ上げるものがあります。

戦争さえなかったら、と思いわずにはいられなかった一日でした。

 

 

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